新人の時に知っておきたいノウハウをまとめました。管理人と元同僚の関数の使い手が結集して絞り込んだ、使えるテクです。
社内勉強会でも、2年目の若手から部長級のベテランまで「知ってる!」「おお、すごい!」と盛り上がりました。
セルの移動
一気に移動:Ctrl + 移動
セルやデータの範囲を素早く移動することができます。
Ctrlキーを押しながら矢印キーを押すことで、それぞれ上方向、下方向、左方向、右方向にセルの端まで移動します。
セルの選択
複数選択:Ctrl + クリック
複数の非連続(隣り合わせでない)なセルやオブジェクトを選択するのに使えます。
非連続なデータを同時に操作できるので、コピーしたデータを、複数の離れたセルに貼り付けなどの作業を行う際に便利です。
さらにクリックした状態でマウスを動かせば、離れたセルの範囲選択が可能です。
範囲選択:Shift + クリック or 移動
「Ctrl + クリック」とは異なり、連続したセル(隣のセル)を範囲選択できます。
さらにエクセル内にリストや表がある場合に、左上のセルを選択し、Ctrl + Shift + →、↓と操作すれば表全体を選択することが可能です。
ちなみにデータの塊のどこかのセルを選択して、Ctrl + aでも全体選択ができます。
空白セルの選択:Ctrl + G → 空白セル
範囲選択したうえで、ジャンプ機能を使うことで、範囲内の空白セルだけを選択することが可能です。非常に便利機能ですが、意外と知られていません。
セルの入力
複数セルの一括処理:Ctrl + Enter
複数セルを選択した状態で文字や関数を入力したのち、Ctrlを押しながらEnterを押すことで、選択した全てのセルに同じ処理を行うことができます。
よくあるのは、1つのセルに入力して、あとからコピーしたり、オートフィルすることもできます。ただしこのやり方は、書式崩れを起こす原因になりやすい。
Ctrl + Enterを使いこなせばスピードUPにもつながり、書式崩れも防ぐことができます!
画面操作
シート切り替え:Ctrl + Fn + ↑ or ↓
パパっと切り替えるのに役立ちます。知らない人からは「何が起きてるの?」というリアクションを得られます。
画面切り替え:Ctrl + Tab(+Shiftで反転)
同じく複数のエクセルファイルが開かれた状態で、ファイルを切り替えたい時に使えます。
ズーム:Ctrl + マウスくりくり
上にくりくりすれば拡大、下にくりくりすれば縮小。
関数
SUM:単純足し算
言わずもがな単純足し算です。範囲選択したセルを足すので、フィルターなどで非表示のセルも足し算に含まれます。
SUMIF:条件指定し足し算
店舗列に「東京」だったら、販売台数を足すみたいな条件指定の足し算です。
SUBTOTAL:見えているセルだけ足し算
これを使いこなすととても便利。SUBTOTALは引数を指定することで四則演算や平均を求めることができます。
足し算は「9」。これだけ覚えておけば、他の計算をしたい場合に応用できます。
SUBTOTALでは可視セル(表示されているセル)だけが計算されるので、フィルターをかけた状態で見えているセルだけを足したい!という時に使えます。
参照
絶対参照:$がつく
絶対参照は参照元のセルを固定する、という意味です。
$をつけることで固定されます。関数などをセルに入力しているタイミングで、「F4」を押すと$をつける・つけないを切り替えられます。
相対参照:$がつかない
相対探勝は$がつかない、つまりは参照元のセルを固定しない、という意味です。
Function Key
繰り返し:F4
前の処理を繰り返すショートカット
セルの中身を表示:F2
文字通りですが、選択したセルの中身を編集できる状態になります。
F2キーの真骨頂は、1つのセルに入れたデータや関数を、範囲選択した全てのセルにコピーしたい時に使えます。
例えばこの状態で
F2 → Ctrl + Enterを押すと、あるセルの中身を選択した全てのセルにコピーできます。
このやり方ならばセルの中身だけを処理するので、書式はコピーしません。つまりこれも書式崩れを防ぐことができる方法です。
最後にマナー
保存時はA1に戻す
作業が終わったら「A1」を選択した状態で保存しましょう。
誰か他の方が保存したエクセルを開いた際に、違う場所にあったら「まだ作業中なのかな?」と思いませんか?
私は昔上司からチクリと言われて学びましたが、いちいち教えてくれる人はいないと思います。他の方を不安に思わせないためにもこのルールを守りましょう。
不要なシートは「非表示」
これもマナーです。どこを見ればよいのか、逆にどこを見なくてもよいのか?を明確にして、職場の方が迷わないようにしてあげましょう。
数式が入っているセルにベタ打ちはしない
関数が入っているセルに上書きして数字をベタ打ちするのは、エクセルの犯罪です。そのまま保存してしまうと、次にエクセルを作業した方が、計算が合わない!と混乱します。
無駄な時間を多く生み出してしまう原因になるので、絶対にやめましょう。